6/05/2013

誰かの死が残された人たちの心に残る限り、その人の死は決して「終わり」でも 「無」でもない。

人は死んでも無になんてならない。この世から無くなっちゃうのはその人の肉体だけ。その人を想う、残される人がいるならば、その人たちの心に、その人たちが死ぬまで何年も何十年も、良くも悪くも死んだ人は残り続ける。

自分が死んでも、自分にとってはそれが終わりでも、俺の死を悲しむ人がいる間は死ねない。自分が死んだら自分にとっては終わりでも、その後何年も何十年も俺の事を忘れられない人がいる。悲しむ人がいる。そこが幸せでもあり、辛くもあるところ。

例えば自分が事故で死んだらって考えたんだ。そりゃもちろん死にたくはない。でも事故で死ぬかも知れない。俺が死に、家族は残されたとする。そうすると俺の死は彼らの心の中に、彼らがボケるか死ぬまで残る。俺の物だって残る。部屋に置かれた物、俺の姿が残る物、全てに、俺の姿を思い出すだろう。

そう考えると、残された人たちの事を考えると、俺が死ぬじゃないにしても辛いんだ。涙さえ出るんだ。だから事故でも、病気でも、自殺でも、俺の死が心にずっと残ってしまう人がいる限りは死ねないと思うんだ。残された人たちは成長し、歳老いていくけど、俺の姿、記憶はその時のままでしょ。きっとそんなのは思い出すのも辛い。

Kouhei - June 5th 2013 7:09 am

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