4/29/2013

日本人が使う「外国人/外人」という言葉について。


日本人の面白い所。「外国人 (/外人) 」という言葉が単に「日本国内において日本人じゃない人」という意味だけでなく広い意味で、彼ら或は自分らがどこにいても「西洋人 (或は白人/黒人) 」を指す意味合いで使う人が多いという事。例えば「 (自分らが海外にいると) 外国人に俺たちはアジア人同士見分けがつくのかとよく聞かれる」と言うような事があったり。いやいや、海外 (日本国外) ではどこに行っても俺らが「外国人」だろうと。だからそういう場合は「現地人に〜」となるわけでしょ。

あともう一つあったのは今日父がテレビ見てて、なに人かは分からなかったけど白人系の人がステーキを食べてたのよ。そしたら父が「外国人なのにフォークとナイフの使い方が下手だな」って言ったのよ。確かに下手だったけど、「外国人」だからフォークとナイフの使い方が上手いとは限らないじゃん。「"外国人"だから」ってさ。俺たち日本人からしてみれば、少なくとも俺らが日本にいる場合の視点では中国人とかの他のアジア人 (どんなに見た目では日本人と見分けがつかなくても) だって「外国人」なわけで、別に中国人がフォークとナイフを使うのが上手いっていうイメージはないし。でもまぁ俺の父が言いたかった事は全然分かるよ。そのステーキ食べてた人は白人で西洋人っぽかった。アメリカ人かもしれないし、ヨーロッパの人かも知れない (ブラジルとか南アフリカ出身の"白人"かも知れないけど) 。西洋人は少なくとも日本人よりステーキ食ってそうなイメージあるし、ステーキじゃないにしろ食べる時に主に使うのは俺らみたいに箸じゃなくてフォークとかスプーンとかナイフだろうし。

ま、でも「外国人」って言葉はその言葉の本来の意味以外での使い方を考えると便利な言葉であるのは確かだよね。日本人以外をみんな、彼ら/自分らがどこにいようが「外国人」って呼んじゃえばいいんだもん。日本人と見た目では全く区別がつかないような他のアジア人も本来の言葉の定義としては「外国人」ではあるけれど、多くの日本人は見た目が明らかに俺たちアジア人とは違う白人や黒人を特に「外国人」と呼ぶ事が多い。彼らの出身国なんて大抵の場合見た目だけじゃ分からないから、誰でもかんでもそういう見た目が明らかに日本人じゃない (国籍じゃなくて民族的に) 人を「外国人」って一括して呼んじゃう方が手っ取り早い場面もあるもん。

また別の話として、「外国人の彼氏彼女が欲しい/外国人と結婚したい」とか言う日本人もいるけど、そういう人って例えば中国人とか韓国人、インドネシア人だとかカンボジア人 (ここで挙げたのは単なる例として) とかだったり、大抵はそういう他のアジア人や東南アジア人は指してないでしょ?要するに白人 (或は黒人も) だとかの「西洋人」と結婚したいって訳でしょ。でもそういった「西洋人」でも、例えばイギリス生まれイギリス育ちのアジア系のイギリス人は指してない (必ずしもではないけどね) 。そういう人は、広く「海外」や「外国人」に憧れを持ってるのは良いけど、チンプンカンプンな事言ってるなとも思うのよ。そういう「外国人と結婚したい」とか「〜人と結婚したい」なんて言ってる人は〜人かが問題なんじゃなくて見た目が問題なんだろうと。最初から「白人様 (或は黒人様) と結婚したい」って言えば良いんだよ。笑 でもそんな人種主義的な事は言えないから、「外国人と結婚したい」とか「白人と結婚したい」ではなく、例えば「アメリカ人と結婚したい」って言うんだろうけど、勿論そういう特定の「〜人と」って言う人はその人の国籍も大事なんだろうけど、例えばアメリカにはアジア系のアメリカ人だっている、アフリカ系のアメリカ人だっている、「アメリカ人と結婚したい」人は国籍は全くのアメリカ人、アメリカ人以外の何物でもない人で、例えば中国からの移民二世とかでも良いのかと。良いか悪いかって意味じゃなくて、そういう人の事も思い浮かべて「アメリカ人と...」って言ってるのかな?と。違うでしょう。あ、でも例えば「アメリカ人と結婚したい」って言う人の中には本当にアメリカ人なら何系でも良くて、「その人と結婚すれば自分もアメリカの国籍/永住権が手に入るからそれで良い」って人もいるとは思うよ。日系アメリカ人とかでも良いって人とか。

Kouhei - April 29th 2013 10:33 pm

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