4/08/2013

本当の「グローバル化」とは何か。

これは全くその通りだと思う。TOEICなんかの点数を何かの基準(例えば採用や配属、また広い意味で英語力の)にしちゃってるのがちょっと違う。英検や何かも然りだけど。

確かにTOEICみたいに誰でも受けられ、広く行われているテストを基準にするのはある程度客観的に英語力を計れると思う。英語力が大事になってくる仕事とかではやっぱり英語力を計らなきゃいけないわけだし。でもこの記事でも書いてある様に「TOIECの点数=英語力」じゃないんだよね。TOIECの点数なんて持ってなくても (単純に受けた事なくて) 英語力は高い人いるし、もちろんその逆でTOIECの点数は高いけど実際は使えない人 (特にListeningとReadingだけのテストの高得点者) だってごまんといるでしょ。ほとんどの場合英語を"実際に使う"場面で必要なのは会話力だと思う (メール等のみのやりとり以外は) し、例えリスニングの点数が高くて (そして実際に聞き取りの能力は高くても) 相手の言っている事が理解出来たとしても、自分の言いたい事を伝えられなきゃ意味がない。ListeningもReadingも受け側重視のコミュニケーション能力だし。

TOEICのテストにも色々種類があって、SpeakingとWriting能力も計れるのもあるからそういうのも受ければある程度「まともな」信頼性がある本当の英語力を計れるんじゃないかな。

で、もう一つ思うのは、「英語を喋れる=グローバル化」ではないという事。もちろん言語という意味では英語が最もグローバルな言語でしょう。使用されている国/地域の数、そして人口を考えると。英語が世界で、少なくとも現時点で、最もグローバルな言語というのは疑いのない事実。

でも俺が言ってるのは「グローバル化」とは何かという事よ。本当の意味での「グローバル化」は国際的 (グローバル) な考え方や理解力、客観性や価値観を身に付け、国際的な場面でそれらを活かす事だと思うんだよね。相手を理解する時、そして自分の考えを相手に伝える時に。

もちろん英語力を身につけて英語を使えるようになって、世界中のより多くの人とコミュニケーションが出来るようになるというのはグローバル化でもあると思うけど、それはグローバル化のほんの一部であり一歩でしかない。英語でコミュニケーションが出来る事が目標なら、それが企業とかでの事なら通訳使ったっていいじゃん。「社内の公用語を英語=グローバルな企業」とかそんな短絡的な考え、バカげてるにも程がある。

本当の意味でグローバルな人材、世界で通用する人材というのは世界の多種多様な民族や文化による異なった考え方を理解出来て、それに対応出来る人の事。宗教や歴史、その土地での常識とか。日本語がペラペラの外国人でも例えば敬語が使えない、日本でのマナー/モラルを知らないとかだと日本社会では受け入れられないでしょ。それと一緒。英語力が高いからってグローバルという訳では必ずしも全くない。

グローバル化をしたいならよっぽど世界の歴史や宗教や民族学でも学んだ方が良いよ。特に宗教は大きいね。面白いし。特に日本は多くの他の国に比べると宗教に寛容というか無関心な部分が大きいから、宗教問題とか無関心/初な日本人は多いと思うし。でもどっかの国でビジネスをするとなった時、宗教に関する考え方やその国の人達の行動が関わってくる事もあると思う。

そして最後に、本当にグローバルな場面で大事なのは自分の意見を相手に伝えられる事。英語でとかそういう前に、自分の意見を「発信できる」事が必要。だからいくら英語だろうが何語だろうがペラペラでも、人と喋るのが苦手、自分の意見を言うのが苦手って人は不利になる。英語なんてカタコトでもベラベラどんどん喋る方がよっぽど強い。

はい。まとめると「グローバル化」をする上で本当に大事なのは高い英語力 (だけ) でなく、国際的な場面 (様々な国の人が交わる場) でそれぞれの国の人 (或は個人) の異なった価値観や考え方を理解し尊重し、それに適応した仕方で自分の意見を発信したり相手に合わせた意見を言ったり出来るという事。決して「英語力が高い=グローバル」というわけじゃありません。

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130408-00000500-biz_san-nb&p=2


Kouhei - April 8th 2013 12:39 PM

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